不妊の原因の50%が男性側にあると言われる最近では、男性がブライダルチェックを受けることも珍しくなくなってきました。
とは言え、男性が婦人科を受診しブライダルチェックを受けるというのはまだまだ心理的にはハードルが高いですよね。
そこで今回はブライダルチェックを検討されているあなたのために、男性向けのブライダルチェックの内容や項目・費用感などについてリサーチしていきたいと思います!
目次
男性向けブライダルチェックの内容や項目は?

さてさて、では男性向けのブライダルチェックについて詳しく見ていきたいと思いますが、
その前に!
そもそもブライダルチェックって結局どういうことだったっけ・・・?
と、いう方のためにブライダルチェックの基本的な部分についてまずは確認していきたいと思います!
ブライダルチェックとは?
ブライダルチェックとは・・・
結婚をする前に自分たちの体が妊娠できる状態にあるかをチェックすること
を意味し、主に妊娠・出産に関係する器官の状態の検査を行います。
以前はブライダルチェックと言えば女性が行うもの、というイメージが強かったかと思いますが、最近では不妊の原因が男性側にあるケースも非常に多く、男性自身が自ら結婚前にブライダルチェックのために婦人科を受診する、ということも珍しくなくなってきています。
では続いて男性向けのブライダルチェックの具体的な内容・項目について見ていきましょう!
男性向けのブライダルチェックの項目と内容
男性向けのブライダルチェックでは以下のような項目について検査を行います。
男性向けブライダルチェックの検査項目
- 精子検査
精子の健康状態のチェック- HIV抗原・抗体
エイズウイルス感染の有無- HBs抗原
B型肝炎ウイルス感染の有無- 梅毒検査
梅毒トレポネーマ感染の有無- ヘルペス検査
性器ヘルペス感染の有無- クラミジア検査
性器クラミジア感染の有無- 淋病検査
淋病感染の有無
精子検査やエイズウイルスについては何となく分かるかと思いますが、B型肝炎や梅毒・ヘルペス・クラミジアなどが不妊とどのような関係性を持っているのか、少し詳しく掘り下げてみたいと思います。


B型肝炎と妊娠・出産との関係
男性がB型肝炎の感染症のキャリアであった場合、性交渉などによって女性に感染する場合があるようです。
もしB肝炎ウイルスに感染した女性が子供を出産した場合、高い確率で子供もB型肝炎に感染し、以下のような病気を発症する可能性が高まるようです。
なぜB型肝炎のお母さんから産まれた赤ちゃんには
感染防止策をとることが必要なのでしょうか。HBe抗原陽性(ウイルス量の多いお母さんの多くはこの状態
です)のお母さんから産まれた赤ちゃんはそのほとんどがB
型肝炎に感染するからです。
感染後は多くの赤ちゃんがウイルスキャリア(ウイルスに感染
した状態が持続する人のことです)になり、将来慢性肝炎や
肝硬変、肝臓がんを発症するおそれがあります。
梅毒・クラミジア・淋病・ヘルペスと妊娠・不妊の関係
- 梅毒は主に性行為により感染し、胎児に感染した場合、早産や死産、奇形などが起こる可能性がある
- クラミジアは口や肛門を使った性交渉などによって感染し、不妊、流産、死産の原因になることがある
- 淋病は口や肛門などを使った性交渉により感染する。不妊の原因となる場合があり、新生児が淋病性結膜炎になることがある
またヘルペスについては直接的な不妊の原因となるかどうかはまだはっきりはしていないようですが、精子の異常をもたらす可能性があるという研究もされており、やはり注意すべき感染症であると言えます。
男性であれば一度は『自分は性感染症にかかってないかな・・・?』と不安に思われたことはあると思います。
もしほんの少しでも不安をぬぐい切れないようであれば、思い切ってブライダルチェックを受けてみてはいかがでしょうか。
男性向けブライダルチェックの費用はいくらぐらいかかる?
続いてブライダルチェックを受ける場合の費用感についてリサーチしてみたいと思います。
男性向けブライダルチェックの費用はかなりバラつきがある?
では実際にブライダルチェックを受ける場合の費用についてですが、結論からお伝えすると
男性向けブライダルチェックの費用は病院によってかなりバラつきがある
という結果になりました。
何故そんなにバラつきがあるのか、と言いますと男性向けブライダルチェックの内容は保険適用外、つまり自費診療の項目が多いからということになります。
なんだ、、、結局自分で調べるしかないのか。。。
と、思われたあなたのために筆者が男性向けブライダルチェックを行っているクリニック(約10社)の金額について、個人的にリサーチしてみましたのでご参考までにご覧ください。
男性向けブライダルチェックの料金相場(個人調べ)
- 精液検査
1,500円~5,500円程度 - クラミジア検査
3,500円~5,000円程度 - 淋病(淋菌)
3,500円~4,500円程度 - B型肝炎
2,000円~3,500円程度 - HIV抗原・抗体
2,500円~3,500円程度 - ヘルペス
2,000円~4,500円程度 - 梅毒
2,500円~3,000円程度
今回は各項目”単体”での費用感についてリサーチしてみましたが、男性向けのブライダルチェックを実施しているクリニックでは様々なコースも用意されていることがほとんどです。
精液検査と一般的な感染症(クラミジア・梅毒・淋病)検査のセットで15,000円~20,000円程度というところが比較的多いですね。
まとめ

- 結婚前に妊娠・出産が化膿かどうかを確認するブライダルチェック。最近は男性もブライダルチェックを受けるケースが増えてきている
- 男性向けブライダルチェックの主な項目は精液検査と感染症検査(B型・C型肝炎、HIV、梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペスなど)
- 男性向けブライダルチェックの費用相場は病院によってまちまちではあるが、各項目別では高くても5,000円程度で検査可能。最近は多くのクリニックが精液検査と感染症検査のセット価格を用意している。セット価格の相場は15,000円~20,000円程度。
いかがでしたでしょうか。
筆者自身はブライダルチェックの経験はありませんが、結婚から約3年に渡り不妊治療を経験しました。
特にここ最近は男性が原因による不妊は本当に多くなってきていると実感しています。
これから妊活を考えられているあなた、是非一度ブライダルチェックを検討されてみていください。
最後までお読みいただきありがとうございました。