当ブログは男性向けに妊活の情報を発信していますが、書店などで妊娠関連の雑誌などをチェックしに行くと、何故か女性誌のコーナーに置かれていることがほとんど。
つい先日も「女性誌コーナーか・・」と思いながら雑誌をパラパラめくっていたんですが、当然かなりの場違い感を感じ早々にコーナーを後にした筆者でした。
男性にとっては妊活や妊娠に関する情報を得ることはまだまだちょっとハードルが高いのかも?と思わされる何気ないエピソードでした。
そこで!当記事では少しでも妊活・妊娠についての情報を得たいと思う男性陣の皆様に、
- 妊活の始め方
- 妊活の超基本的な知識
について、誰の目も気にすることなく思う存分学んでいただきたいと思います!
- 現在妊活中だが全部奥様に任せっきりで何をどうしたらいいか分からない
- 妊活についての知識を勉強して奥様に協力体制をアピールしたい!
- 妊活について正直「に」の字も分からないけど、今更奥さんには聞けない・・・
目次
妊活の始め方

よし!妊活するぞ!
・・・・・・・・・
あれ、でも何をすればいいんだろう?
・・・と、言うのが多くの男性の奥様の前では言いたくても言いだせない本音ではないかと思います。
でも大丈夫!当記事を最後までお読みいただいた頃には妊活の基本的な流れはおおよそ把握できているはずです!では早速一つずつ見ていきましょう。
妊活の始め方①そもそも妊活って何をする?
あえて直球的な言い方をするならば、妊活とは避妊をしないで性行為をすることです。
でもただ漫然と性行為をするだけでは妊娠の確率を高めることはできません。
突然ですが、私達夫婦の話をします。私は2019年3月現在で38歳、妻は33歳です。
私たち夫婦は2019年1月に無事子供を授かることができましたが、妊娠・出産までの道のりは決して楽なものではありませんでした。
結婚して以降は「そのうち授かればいいな」という程度の気持ちで、避妊をせずに定期的に夜の生活を行っていました。
頻度はだいたい週に1回程度だったと記憶していますが、おおよそ丸2年間継続しても妊娠に至ることはできませんでした。
もしあなたの同僚や友人に話を聞くことができるなら、是非「妊娠するまでにどれくらいかかった?」と質問されてみてください。
私達と同じような期間を経験している方は決して少なくないはずです。
それくらい自然に妊娠をするということは容易ではないということをまずは覚えておきましょう。
妊活の始め方②排卵日と基礎体温について知る
私達夫婦が定期的に夜の生活を継続しても一向に妊娠に至らなかった理由。
それは妊娠しやすい日を正確に理解していなかった
という点が大きいです。男性は妊活・妊娠に関することは当然女性の方が詳しいのでついつい奥さんの情報を鵜呑みにしてしまうことがあります。
ですが、奥さんが知っている妊活・妊娠に関する情報が実は誤りだったり、かなり昔の情報だったりするというのはよくある話です。
まずは妊娠しやすい日について正確に理解しましょう。
ずばり!妊娠しやすい日を知るためには
排卵日と基礎体温について知ろう!
では排卵日とはいったいいつ来るのでしょうか?
排卵日を知るための方法として最もポピュラーなものが基礎体温の測定です。
もしかしたらあなたの奥さんも毎日体温を測っていたりしないでしょうか?
女性の基礎体温は低温期(体温が低め)と高温期(体温が高め)が交互に訪れ、低温期と高温期のちょうど境目の時期が排卵日となります。
低温期の中で基礎体温がガクンと下がったらその前後で排卵が起こるとされています。
ただし、基礎体温の測定はある程度毎日継続的に行っていないと正確な排卵日を把握することは難しいと言われています。私の妻は病院で少なくとも3か月は測定するように言われていました。
もしあなたの奥さんが基礎体温の測定を始めていたとしたら、ちゃんと毎日継続できるように声かけをしてあげたり、そっとサポートしてあげましょう。
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ずばり!妊娠しやすい日を知るためには
排卵日と基礎体温について知ろう! - 排卵日を知るためには?
毎日基礎体温をしっかりと測る(少なくとも3か月)ことが必要。
妊活の始め方③性行為のタイミングはいつ?
排卵日や基礎体温の関係について分かったところで、性行為を行うタイミングはいつがベストなのか?という点について見てきましょう。
以下、日本産婦人科医会の記事内容を引用させていただきます。
2.タイミングの時期と妊娠率(図2)
タイミング療法における適切な性行為の時期は、排卵6日以前と排卵翌日以降では妊娠率は0となり、排卵の1~2日前が最も妊娠率が高い事をしめしている3)。図2.排卵日とタイミング時期の妊娠率(n=221)
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●:全体の妊娠率 ○:臨床的妊娠率 Wilcox AJ et al., Hum reprod 1998
いきなりちょっと難しい話になってしまいますが、上記のグラフの縦軸「conception rate」は「受胎率」、横軸の「Day of Ovulation」は「排卵日」を表しています。
ついつい素人考えですと、
排卵日以降に性行為をした方が妊娠しやすいのでは?
と思ってしまいがちですが、実際には排卵日翌日以降の妊娠率は0とのこと。
また排卵の1~2日前がベストとのことですが、排卵日をずばりと予測することは難しいことを考えると、少し幅を持たせて推定排卵日の2、3日前から継続的に性行為を行うことで妊娠確率を高めることができそうです。
基礎体温を毎日記録されている奥様でしたら上記の内容は当然ご存知かもしれませんので、あまりひけらかさずに知識としてそっと頭にいれておいていただくといいですね。
そして排卵日が近づいてきたら奥様からではなく、是非旦那様の方から妊活のお誘いをしてあげましょう。きっと奥様は喜ぶはずです。
ずばり!性行為を行うタイミングは?
排卵日(推定)の2、3日前から継続的に!
妊活を始める前の準備について考える
これまでは妊活についての基本中の基本である妊娠しやすい日(排卵日)、そして性行為を行う日について見てきました。
なんとなくは知っていたけど妻が基礎体温を測っていたのはそういう意味があったのか!
と心の中で思われた方も意外と多いのではないでしょうか?私自身も妊活開始当初は同じようなものだったので^^
では続いて妊活を始めるための準備についてです。私が先日女性誌コーナーで妊活についての情報を読み漁っていた時に、とても参考になった内容をご紹介しておきたいと思います。
妊活を始める前の準備~プレコンセプションケア~
皆様、プレコンセプションケアという言葉は聞いたことがありますでしょうか?
・・・たぶんほとんどの男性が初耳だと思います(私も初耳でした)。
プレコンセプションケアとは以下のことを意味します。
プレコンセプションケアとは?
コンセプション(受胎)の前(プレ)にカップルで健康に向き合うこと
以下、参考にさせていただいた資料を引用します。
現在、全体の6%の赤ちゃんが早産だったり、10%は2,500g未満の低出生体重児、2~3%は先天異常の赤ちゃんなど、母体が持っているリスク因子が原因で、赤ちゃんの健康状態に影響を及ぼしているケースが増えています。これを防ぐためには、妊娠してからのケアでは遅いのです。早いうちから健康状態を改善することで、生まれてくる赤ちゃんの長期的な健康増進にも役立ちます。
引用:ベネッセ「妊活たまごクラブ2019-2020年版」
最近、私の周りでも早産や低体重での出生などという話は本当によく耳にします。
是非、当記事をお読みいただいた皆様は妊活前の準備について一度じっくり考えられてみて下さいね。
プレコンセプションケアの具体的な内容
ではプレコンセプションケアの具体的な内容について見ていきます。
プレコンセプションケア・チェックシート【男性用】☐ 適正体重をキープしよう!
肥満は生活習慣病や心血管病の原因となります。また、肥満は男性不妊と関連することがあります。急なダイエットではなく、バランスのよい食事と適度な運動を日常生活に取り入れて、健康的なダイエットをこころがけましょう。☐ たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒はやめましょう
受動喫煙は低出生体重児の原因になることがあります。また、たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒は男性不妊の原因になるため注意が必要です。☐ ストレスをためこまない。
☐ 感染症から自分とパートナーを守る。(風疹・B型/C型肝炎・性感染症など)
☐ ワクチン接種をしよう。(風疹・おたふくかぜ・インフルエンザなど)
☐ 自分と家族の病気を知っておこう
生活習慣病や遺伝性疾患などは、生まれてくる赤ちゃんにも影響を与える場合があります。自分と家族の病気を知っておきましょう。☐ パートナーと一緒に健康管理をしましょう!
パートナーが将来の健康や妊娠のために食事管理をしていたら、一緒にバランスのよい食事をとって健康になりましょう。もし、パートナーに持病があれば、定期的な通院をすすめ、サポートしましょう。プレコンセプションケア・チェックシート【女性用】
☐ 適正体重をキープしよう!
☐ 禁煙する。受動喫煙を避ける。
☐ アルコールを控える。
☐ バランスの良い食事をこころがける。
☐ 葉酸を積極的に摂取しよう。
☐ 150分/週運動しよう。こころもからだも活発に!
☐ ストレスをためこまない。
☐ 感染症から自分を守る。
(風疹・B型/C型肝炎・性感染症など)☐ ワクチン接種をしよう。
(風疹・インフルエンザなど)☐ 危険ドラッグを使用しない。
☐ 有害な薬品を避ける。
☐ 生活習慣病をチェックしよう!
(血圧・糖尿病・検尿など)☐ がんのチェックをしよう!
(乳がん・子宮頸がんなど)☐ 持病と妊娠について知ろう。
(薬の内服についてなど)☐ 家族の病気を知っておこう。
☐ 歯のケアをしよう。
☐ 計画:将来の妊娠・出産をライフプランとして
考えてみよう。
ん~~~~、どれも耳が痛い内容ですね。
冷静に考えれば極々当たり前のことなのかもしれませんが、確実に実践できているかというと、
ほとんどできていない・・・
という方も少なくないはずです。
私も実は妊活中に精液検査の結果が非常に悪く、生活習慣の改善について病院から指摘されたことがあります。
それもそのはず。当時の私は・・・
妊活当時の筆者のひどい生活習慣
- たばこは1日1箱
- 週に1、2回はラーメン
- 月に3、4回は飲み会
- 運動は年に数回ある仕事の付き合いのゴルフぐらい
という日々を送っていました。
最近の不妊の原因の約50%は男性側にあるとも言われていますので、私と同じような生活を送られている方はこの機会に見直しのご検討を。
また今回ご紹介したプレコンセプションケアについて、是非奥様にもお伝えいただきご夫婦で健康チェックをされてみることをおすすめいたします。
私の精液検査の経験談にご興味がある方はこちらもどうぞ。

まとめ

- 妊活はただただ夜の生活を継続しているだけではなかなか成功しない
- しっかりと妊娠しやすい日について理解することが大切
- 一般的に妊娠しやすい時期とは排卵日の2、3日前から排卵日の翌日までとされる
- 排卵日を知るためには基礎体温を測り、低温期と高温期の推移を記録する必要があり、最低でも3か月は継続した方が良い
- 妊活のための準備としてプレコンセプションケアという考え方がある
- プレコンセプションケアとはコンセプション(受胎)の前(プレ)にカップルで健康に向き合うこと、を意味する
- プレコンセプションケアは生まれてくる赤ちゃんの長期的な健康増進に役立つ
いざ妊活!と思っても男性にとっては「でも何をすれば・・・」というのが正直なところですよね。
これまでは妊活と言えば女性主導というイメージが強かったと思いますが、これからは二人妊活という言葉が当たり前となる時代がもうすぐそこまできています。
当ブログでは今後も妊活に悩む男性陣に向けてどんどん情報を発信していきますので、引き続きご愛読いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。