今回は妊婦さんと”転倒”について考えていきたいと思います。
当記事をお読みになっている男性陣の皆様はきっと以下のようなことをお考えになられているのだと思います。
- 妊婦って本当に転倒しやすいの?
- 転ばないために男性側ができるサポートはあるのか
- 万が一転んでしまった場合の対処法を事前に知っておきたい
そこで今回は妊娠中に実際に転倒した経験のある方の生の体験談と対処・予防した方法などを見ていきながら、私達男性側が女性側にサポートできることについて考えていきたいと思います。
目次
妊婦さんが転んだ場合にまず第一にすべきこと【体験談】


妊婦さんのトラブルの1つに、うっかり転倒してしまったという事があります。
気を付けていてもお腹が大きくなり、バランスもとりにくく転びやすい妊婦さんが、少なくありません。
では、妊娠中に転んだ場合にはどうしたらいいのでしょうか?
お腹の赤ちゃんが無事か心配になってしまいますよね。
転んでしまった後にするべき対処方法と転ばないように気を付ける事をまとめてみました。
妊娠中に転倒した場合は状況確認して産婦人科に連絡を
妊娠中に転んでしまったときには、赤ちゃんが心配でパニックになってしまう方が多いです。しかし、そこでしっかりと状況を確認する事が重要になります。
まず、転んだ衝撃で出血や破水はしていないか、ご自身の怪我の状態はどうか確認します。
次にかかりつけの産科に連絡し、転んでしまったこと、確認した状況を説明して指示を仰ぎましょう。たいていは、心音確認に来院する事を進められます。
状況次第では救急車を呼ぶ事になるかもしれません。お医者さんの指示に従ってください。
妊娠中に転倒した場合にするべきこと
- 転んだ衝撃で出血や破水はしていないか、ご自身の怪我の状態はどうか確認
- かかりつけの産科に連絡し、転んでしまったこと、確認した状況を説明して指示を仰ぐ
病院に着いたらすること
病院に到着するとまず、簡易的な心音のみを測る装置で胎児の心音を確認してもらえます。
そこで心音が確認できれば一安心。
その後は担当医の診察の後に念の為にNSTでモニターして問題なければ大丈夫です。
ノンストレステスト(NST)とは、Non Stress Testの略で陣痛などのストレスが無い状態で行われる検査のことです。
胎児の心拍数や母体の子宮の収縮具合が波形状に表示される分娩監視装置を用いて行われ、胎児が元気であるかどうかを確認する目的があります。
分娩監視装置を装着して胎児の心拍を調べる検査のため、「胎児心拍数モニタリング」とも呼ばれることがあります。
引用:mamari
赤ちゃんの無事を確認できたらご自身の怪我の手当てもしっかり行いましょう。
妊婦は転びやすい?転倒した場合に気を付けることは?
妊婦は転びやすい
妊娠中は体重が増え、骨盤が広がりお腹が前に出てきてバランスがとりにくくなります。
足元も大きくなったお腹で見えづらく、妊婦さんはとても転びやすいものです。
転倒防止のために、スニーカーなど高さのない履きなれた靴で歩く、スカート丈が長すぎないものを選ぶ、階段は避け、エレベーターを利用するなど、可能な対策を積極的にしましょう。
妊婦さんの転倒防止のためにすべきこと
- スニーカーなど高さのない履きなれた靴で歩く
- スカート丈が長すぎないものを選ぶ
- 階段を避け、エレベーターを使用する
転倒してけがをした場合に気を付けること
転倒後、お腹の赤ちゃんの無事を確認したあとはお母さんの手当てが必要です。
この時多いのが、打ち身や捻挫、打撲のような湿布が必要になる場合です。
しかし、ここで気を付けなければならないのが、湿布などの薬剤も皮膚から、吸収され、胎児に影響を与える可能性がある事なのです。
ボルタレンやロキソニンテープなどの湿布薬に含まれる成分は、胎児によくないとされています。
お母さんの怪我の場合も、薬を服用する際は必ずかかりつけの産科に相談しましょう。
ボルタレンEXテープ
妊婦・授乳婦は使用できますか?
内服剤で胎児への影響が報告されています。本剤は外用剤のため、成分の胎児への移行は内服剤とは異なりますが、使用状況によっては胎児への影響も考えられますので、妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないでください。 なお、母乳への移行はほとんどありませんので、授乳中の方にはご使用いただけます。
ロキソニンテープ100mg
(妊婦・産婦・授乳婦等への使用)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用する[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない]。
2.他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。引用:日経メディカル
妊娠中の転倒を実際に経験したNさんの体験談とアドバイス
妊娠中は、本当にバランスがとりにくく転びやすいです。
もし転んでしまったとしても、慌てずにかかりつけの産科に連絡して指示を受ける事が大切になります。
私は妊娠36週で転倒し、産科に連絡してすぐに見てもらいました。
順番を最優先にしてもらえ、簡易的な機械で胎児の心音確認を真っ先に行いました。
心音が聞こえた時は本当にほっとしました。
その後は診察とNSTをして何事もなく終了。そうすると、今度はどんどん怪我が痛むんです。そのまま整形外科にいき腫れた足首に湿布を処方されました。
これがボルタレンで、念のため産科に確認したところ妊娠中は使用できないとの事。
氷嚢で乗り切りました。
整形外科には妊娠を伝えていたのですが、ボルタレンを処方されました。
もし、薬を服用する必要が出た時にはそれが塗り薬や湿布薬だったとしても、必ずかかりつけの産科に確認してから飲みましょう。
転倒しやすい妊婦さんに男性側がサポートしてあげられること
これまでの内容で妊婦さんがいかに転倒しやすいか、転倒した場合の対処法や予防法などについてはご理解いただけたのではないかと思います。
ではそんな不安定な妊婦さんに対して我々男性陣がしてあげられることとはどんなことでしょうか?
私自身も昨年までは妻が妊娠しており、特に妊娠後期はお腹も大きくうっかりすると転倒しそうになるような場面がいくつかありました。
私なりに(本当に微力ながら)妻にしてあげたことは以下のような内容でした。
- 買い物中は必ず荷物を持ってあげる
- 階段を登る時は骨盤のあたりを支えてあげる
- 腰が痛いと動きがぎこちなくなるので時々マッサージをしてあげる
…我ながら大したことはできていませんが、それでも妻には感謝の言葉をもらえました。
妊婦さんの毎日は私達男性陣が想像しているよりも何倍もつらく、キツイ日々なのだと思います。
本当に大したサポートはできないかもしれませんが、少しでも奥さんの負担を軽減できることであれば何でもやってあげましょう。
特に妊娠後期の腰痛はかなりキツくなるので、定期的にマッサージをしてあげることをおすすめします。腰がキツイと歩き方もぎこちなくなり、より転倒のリスクが増すように思います。
まとめ


- 転倒してしまった場合はまず転んだ衝撃で出血や破水はしていないか、ご自身の怪我の状態はどうかを確認する
- かかりつけの産科に連絡し、転んでしまったこと、確認した状況を説明して指示を仰ぐ
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妊婦さんの転倒防止策として日頃からスニーカーなど高さのない履きなれた靴で歩く、スカート丈が長すぎないものを選ぶ、階段を避け、エレベーターを使用するなどが挙げられる
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転倒してけがをしてしまっても安易に湿布薬を使用するのは胎児に悪影響を及ぼす場合がある、まずは主治医に相談。
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転倒の防止・予防のために男性陣ができることもある。積極的に妊婦さんを支えていこう!
いかがでしたでしょうか。
もしあなたの奥様が転倒してしまった場合、奥様本人は気が動転してしまうかもしれません。
そんな時は当記事の内容を思い出していただき、男性であるあなたがまず積極的に行動していきましょう。
大切な奥様と新しい命のために。
最後までお読みいただきありがとうございました。