筆者は約3年間の不妊治療経験者の夫です。不妊治療は主に以下のような段階を踏んで進んでいきます。
- タイミング療法・・・基礎体温などを測り排卵日を予測し、夫婦生活を持つことで妊娠を目指す治療法
- 人工授精・・・排卵予測日の前日か当日に、選別した元気な精子をカテーテルを使用して直接子宮に送り込む方法
体外受精
体外受精は、採卵手術により排卵前に体内から取り出した卵子と精子の受精を体外で行う治療
筆者の場合は約2年間のタイミング療法を試した後、3回の人工授精を経て無事妊娠をすることができました。
3年もの期間を必要としてしまった直接的な原因については今でもはっきりは分かっていないのですが、上記の期間中に受けた1度目の精液検査の結果は決して良いとは言えない状態でした。
このままではまずい!と思い様々な方法を実践した結果、筆者は精液検査の結果を改善することができました。
今回は筆者自身の精液検査にまつわる体験談について語っていきたいと思います。
目次
精液検査の結果が悪い・・・とすぐに諦めてしまいそうなあなたへ。

結論からお伝えします!1度目の精液検査結果が悪いとしてもすぐに諦めてはもったいないです!
筆者自身も1度目の精液検査結果はなかなかヘコむレベルの内容でした(1度目の結果は書類で受け取ることができなかったので手元に無いのです。すいません。)。
ですが、ドクターのアドバイスを忠実に実践した結果、2度目の精液検査ではまずまずといった結果を得ることができたのです。
精液検査の結果を大公開(恥ずかしいですが)
では筆者自身の2度目(改善後)の精液検査の結果を公開していきたいと思います。
少し見づらいので数値をまとめておきますね。
項目 | 原精液 | 基準値 |
精液量 | 3.2ml | 1.5ml以上 |
精子濃度 | 67.0×100万/ml | 15.0×100万/ml以上 |
運動率 | 45% | 40%以上 |
総運動精子数 | 96.5×100万個 | 15.6×100万個以上 |
奇形率 | 24% | 28%以下 |
2度目の検査で筆者は全ての項目の基準値を超える結果を得ることができましたが、1回目の検査では運動率が基準値を下回る結果となっていました。
続いて男性不妊と精子の運動率の関係について見ていきたいと思います。
精子の運動率と男性不妊の関係とは
男性不妊と聞いて真っ先に思いつくのは無精子症という言葉かもしれません。無精子症とは読んで字のごとく精液の中に精子が存在しない状態のことを言います。
では精液の中に精子がしっかりと存在すればちゃんと妊娠ができるのかと言うと、そうではないケースも存在します。
すなわち数は十分でも精子の動きが鈍い状態(精子の運動率が低い)です。精子の運動率が低すぎる状態を精子無力症とも呼びます。
精子無力症とは精子の運動率がとても低い状態のことです。 精子の運動率が低いというのは、精子が前に動く力が弱いということです。
運動率が40%以下の場合、「精子無力症」と診断されます。 前進する精子が32%以下の場合をいうこともあります。
正常な男性の精子は、運動率55%以上あるといわれています。
精子の運動率が40%を下回る場合精子無力症と診断されるようですが、筆者の場合1回目の検査では35・6%程度という結果でした。
不妊の原因が自分自身にもあるのかもしれない
そう感じた時の罪悪感は今でも忘れることができません。ですが、その後しっかりとした対策を行うことによって筆者の精子運動率はなんとか基準値以上まで改善することができました。
実際にどんな対策を行ったのか、次項で見ていきたいと思います。
精液検査結果(運動率)を改善するために行ったこと
対策!なんて大げさに書いてはしまいましたが、実際には何か特別なこと(サプリを試した、治療を行った、など)をしたわけではありません。
ですが、筆者は下記の方法をこつこつ実践することによって実際に精子の運動率を改善することができました。
是非精液検査の結果(特に精子の運動率)にお悩みの方は少しずつでもいいので実践されてみてください。
喫煙の本数を減らす
はい、おっしゃる通りで喫煙は精子の運動率の低下に大きく影響します。
筆者は1回目の精液検査の時は特に何も気にせず検査当日までいつも通りの量のたばこを吸っていました。
その結果は先ほどもお伝えした通りの悲惨な内容です。
ですが、このままではいけないと思い、2度目の検査を迎えるにあたっては検査日の2週間程前から禁煙を行いました。
禁煙が数値改善の直接的な原因となったのかは分かりませんが、結果的に運動率を高めることに成功したんです。
その後は完全に禁煙をすること自体はできませんでしたが、タイミング療法を行う時やその後の人工授精においては実施日の数週間前からたばこの本数を激減(1日2本とか3本程度まで)させるよう努めました。
そして3度目の人工授精で無事妊娠という結果を得ることができました。
完全に禁煙することが望ましいことは言うまでもありませんが、どうしてもタバコを止められないという方、検査やタイミング療法を行う前の2週間、もしくは3日だけでもいいですので少しだけタバコを我慢してみてください。
結果は変わるはずです。
お酒の量を減らす
筆者は1日500mlのチューハイを1本飲むぐらいのプチ酒飲みです。
上記の酒量について一度病院に相談してみたところ、いただいた返答は
もう少し減らしましょう
とのことでした。その後は平日の飲酒は控え、休日の夜に500ml缶一杯程度に抑えるよう努めました。飲酒は精子の運動率低下の原因となるようですので、酒量を減らしたことは検査結果の改善に貢献したのではないかと考えています。
睾丸を暖め過ぎない
睾丸を温め過ぎない?
何事も「あっためるのはいいことだ!」と教わって育ってきた(笑)ため、逆に温めることで体に悪影響を及ぼすということはある意味目から鱗でした。
筆者は昔から長風呂・しかも熱い風呂につかるのがとても好きだったんですが、1度目の精液検査の結果を受けてからはお風呂につかる時間を長くても10分程度に抑えるように努めました。
また睾丸を暖めてしまう要因としてピッタリサイズのボクサーパンツなどもあまり良くないとのことで、熱を外に出しやすい緩めのトランクスやステテコを履くように勧められました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もし今あなたが精液検査の結果に悩んでいるならば、是非今回ご紹介してきた方法を実践されてみてくださいね。
- 喫煙の本数をできるだけ減らす。特に検査やタイミング療法・人工授精実施までの数週間だけでも!
- 飲酒量は減らすにこしたことは無い。毎日飲んでいる方は週に1日、2日だけでも飲まない日を作るべし!
- 睾丸を暖め過ぎない!熱い長風呂は禁止。長くても10分程度。またボクサーパンツはNG。パンツは通気性のいいトランクスかステテコなど温度を逃がしやすいものを使用すべし!
精液検査の結果というのは結構流動的なものになることが多いそうです。
1度の検査結果が悪いからと言ってすぐに諦めず、今できることをほんの少しでも実践されてみてください。
結果は変わるはずです!
最後までお読みいただきありがとうございました!